梅雨のだるさ
梅雨のだるさは何歳になっても嫌なもので胃腸の強くない日本人にとっては過ごしにくい季節です。
この季節には胃腸疾患が多発して薬局では細菌性の下痢や胃腸障害、体の重だるさ、浮腫などが多く見られます。
これらは中国医学では脾虚と言ってもともとの胃腸の消化吸収能力が低下して食べたものや飲んだものが胃腸に停滞しやすくなることを意味しています。
一方で胃腸の働きは自律神経からも影響を受けやすくストレスを受けて胃腸が動きにくくなっている人にとっては非常に苦しい状態になります。
中国医学ではお客様の訴えに応じて(その原因に応じて)対処する方法があります。
細菌性の下痢に対しては殺菌作用と腸管からの水分を吸収させて下痢に対処すれば下痢したことによるだるさから回復できるし、食べすぎや飲みすぎによって胃腸の働きが低下したものにはまずそれを体からだすことを優先してその後から胃腸の建て直しをはかる方法があります。
体の重だるさに対してはそのほとんどが冷たいものを飲むことで胃腸の機能低下を引き起こしていることが多いために胃腸から溜まっている水分を小便に持っていくことで重だるさが解消されます。
浮腫を起こしている場合にはその浮腫の場所に応じて使うものが異なりますが中国医学では水分代謝の臓器が胃腸・肺・ホルモン系の3つに限られるためにその状態に応じて対応しています。
体がだるいとビタミンが不足しているのではと思う人が大勢いらっしゃると思いますが、今のお話しからビタミンのビの字も出てこなかったことでがっかりしたでしょうか?
人間の体は同じだるさを訴えていても栄養(物質)が過剰のだるさと栄養(物質)が不足しているだるさの2つあって過剰の原因と不足の原因を突き止めることが非常に大切であることがお解かりいただけたでしょうか?
詳しくはそれぞれのお店で相談してください。
栄貫堂薬局