ストレスは万病の素

 

現代は、ストレス社会と言われるように我々の生活とストレスは切っても切り離せない状態になっています。
 
動物実験でもストレスの影響は神経系、内分泌系、免疫系などに大きな影響を及ぼす事がわかっています。
 
特に過剰なストレスを受けると、免疫機能の働きが阻害され、ガンに変異する細胞を取り除いてくれる細胞（NK細胞)を減少させる事がわかっています。
 
その結果、風邪をひきやすくなったり、風邪をひいても治りにくいなど免疫機能の低下による症状も現れやすくなります。
 
中国医学では、人間がストレスを受けると体内を流れる気の巡りが阻害されると考えています。
 
気の流れが悪くなると、身体の栄養物質を血という形で隅々にまで送り届ける働きにも影響を及ぼしてきます。
 
例えるなら、気という車に血という荷物を載せて、身体中の各器官に運んでいるわけです。
 
その車のスピードがダウンしたり、道が塞がって通行止めになってしまったりしてしまうといった状態です。
 
栄養物質を正常に送り届けることができなくなると、様々な障害が起きてきます。
 
特に、血と関係の深い肝に影響が出ると・・・
 
顔や唇の色がうすい・爪の色が悪くなり割れやすくなる・髪や肌が乾燥して荒れやすくなる・めまい・眼精疲労・不眠・手足のしびれ・月経異常など様々な症状が現れます。
 
まさにストレスは万病の素といったところですね。
 
ストレスの原因を容易に取り除く事ができればよいのですが、大抵はそう簡単にはいきません。
 
そこで、気の停滞を取り除く漢方薬を使い、滞った気を正常に巡らせてやるのです。
 
同時に血の流れを良くしたり、血の不足を補ったりする作用のある漢方薬を用いて治療していきます。
 
しかし、肝心な事は何事もクヨクヨせずにプラス思考に考える事と、充分な睡眠と軽い運動がストレス解消には、最も効果的だという事を忘れないで下さいね。

 
 

【イセヤ漢方薬局】