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網膜色素変性症
40年間、網膜色素変性症である44歳の男性(中肉中背)が来店されました。
幼少時から色弱も伴って発病、それまでゆっくりと進んでいた症状が30代頃から視野狭窄が進み、病院でビタミンEを投与してもらっていたが、どんどん病状が進行して視野が10度程になってしまって、杖が必要とするほどになってしまったそうです。
初来店は3年前、それから漢方薬を始めました。
網膜色素変性症は、眼球の内側を覆う網膜上に色素細胞が沈着して視野が狭くなる病気です。
原因不明で遺伝性の病気ではないかと言われています。
この病気は、まず血流の停滞=オ血というのが第一に思い浮かびます。
案の定、色白で寒がり、乾燥性の肌、顔にはニキビ、みぞおちに圧迫感があり、手には、掌蹠膿疱症の痕があります。
中国医学では遺伝性の目の病気の場合は、まず肝と腎を診ます。
肝は目に開竅(かいきゅう)すると言い、肝の異常が目に出ます。
腎は臓精を生じると言い、精には先天のものがあり、父母から受け継いだ生殖の精が腎にあると言われます。
こういう臓器を治すものは、お医者さんの薬にはありません。
漢方薬がとても良いと思います。
漢方薬は、肝と腎を治す漢方薬を主に活血剤と柴胡剤を足しながら何年かかけて治す病気なので1ヶ月分からお渡ししました。
2万円程になってしまいますが、1年程で進行が見られなくなり、3年で視野狭窄の進行は、全くストップしたままです。
回復の効果も期待でき「もっと早くから服用していたら良かった」と言われました。
三昭堂薬局