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糖尿病
20年前から糖尿病を患っている、60歳の男性がご来店されました。
現在は、糖尿病性腎症を併発中であるとのことです。
血糖値は食後2時間で130。
ヘモグロビンA1C7.1、クレアチニン3.5、尿素窒素は不明。
一年前からインスリン注射を始める。
以前は多食多飲、空腹時血糖300以上。
血糖降下剤で200以下になる。
現在はカロリー制限と運動療法を行っている。
主症状としては体がいつもだるく、気力がでない、のどは渇き水分はよく摂る。
舌は苔が薄く、ひび割れている(体液が枯渇している状態)、また舌の両側に紫色のシミ(血液の循環障害あり)、クレアチニンの値が上がってきた(腎臓のフィルターの破損)ので人工透析が心配という。
中国医学的な対応として、体の必要な体液の確保と、末梢組織と末梢循環を改善させる漢方薬を西洋医学と併用。
漢方薬代として一ヶ月分で約15000円ほどでした。
二ヶ月後、体のだるさと気力が出てきたので軽い運動をするようアドバイスし、血糖値は高すぎることはないので無理なカロリー制限をしないでミネラルとカリウムと水分補給に注意するよう、お伝え致しました。
この方の場合にはクレアチニンの変化は三ヶ月ほどでは見られませんが、自覚症状を改善しながら腎臓の機能を下げないように、これからも注視していくつもりでいます。
アイオイ薬局