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嘔吐、下痢を兼ねる便利な処方

一つの処方で嘔吐下痢を兼ねる便利な処方をご紹介します。

冬の寒い時期に流行るウイルスや細菌の感染は、乾燥する口腔粘膜に付着して咽頭で増殖して熱や呼吸器などに感染する特徴がありますが、これから木の芽の吹き時に入る頃から梅雨時期をあけるころまでは、特に湿気を感受する胃腸感冒の方へ移行しやすい。

病院へ行けば吐き気には「吐き気止め」、下痢には「腸管の蠕動を止める下痢止め」、殺菌剤は「抗生物質」の組み合わせを使う西洋医学に対して中国医学では、一処方で胃腸に負担をかけずにもとの状態に戻す漢方処方があります。

これは、中国では、夏風邪の胃腸感冒薬としてこれからの時期に薬局の店頭にいっせいに並ぶ商品で日本の商品名では、「勝湿顆粒」というものです。

薬局の店頭には、下痢には「正露丸」なんて思っている人が多くいらっしゃると思いますが、この処方一つで急性の胃腸障害で水分代謝が滞っている方、特に口は渇くが、水分摂取しても渇きが取れないで舌の上に白や黄色の苔(こけ)がベタッとついている人には、非常に効果を発揮してくれます。

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