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不眠症

 

西洋医学的な不眠症と中国医学的なそれは、大きくどこが違うのか?

よく私たちが店頭で聞かれる質問です。

西洋医学的な所見は、眠れないなら大脳の眠る為のスイッチを刺激してあげることをすれば眠くなるだろうというだけの話です。

これはどんな理由があろうがなかろうが、眠れないと言ってくる人がいれば、10人中9人は同じ処方を使います。

ただ脳に作用する薬を使うだけです。

一方中国医学的な不眠に対する薬はというと大脳の興奮の熱が睡眠を妨げていると考えており、この熱をどのようにすれば取り除くことができるのかをかんがえなければ処方を決めることが出来ません。

そこで脳が熱くなるのはどのような体質の人がどのような状態になると眠れなくなるのかを考えるのです。

  1. もともと貧血傾向(血の不足)の人が肉体を疲労させて胃腸の機能が下がると不眠になる。
  2. もともと脱水傾向(体液不足)の人がより汗をいっぱいかいたりストレスを食らうと不眠になる。
  3. もともと貧血傾向がありながら脱水傾向もある人が更年期になった時に血液が短い時間で濃くなりすぎて血液粘度が上がった時に不眠やうつ傾向になる。
  4. 産後のお母さんが出産した後の貧血とおっぱいをあげる際に水分不足状態が長く続くことで血液粘度が上がった時に不眠やうつ傾向になる場合。

 

など書き出したらたくさんありすぎて書ききれませんが、10人いたら10通りあるはずです。

もう少し簡略化して述べると血液の不足か体液の不足か気力の不足と血液の不足など物質的な不足によって脳に仮の興奮が起こっている場合には、それを補っていけば改善します。

すごいストレスを感じて急に眠れなくなった時など物質の不足ではないタイプの不眠では、西洋医学的な薬を使うのが効果的です。

一般のこれを読んでいる人の中で睡眠薬を飲むと朝も薬が残っていると言う人には、中国医学的な手法は有効なことが多いことも事実です。

bud.gif田中薬局bud.gif

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